CSR評価項目について

今、経済界ではCSR経営への認知が非常に高まりつつある。それは、もはやグローバルな世界経済においては、一つの常識となり、その影響は、一般の株価にまで及びつつある。しかし、こうした一部の盛り上がりとは裏腹に、一般の方に目を向けてみると、その認知は必ずしも高いとは言えない。また、仮に、CSRという言葉を知っていたとしても、その多くは、単純な社会貢献活動を意味していると誤解されている方が多く、その理解は一定と言うにはほど遠いというのが現実である。それでは、CSRとは一体なんなのであろうか。少し、具体的にその内容を見てみよう。

ー「企業こそが社会起業家である」ということを知る

よく、 「社会起業家、社会事業」と聞くと、事業型NPOを想起される方は多い。しかし、世界の経済システムを見れば、企業は、「人を雇用」し、「物を生み出す」、経済の基幹を成す組織体であるということは周知の通りである。しかし、時として、人は、その営利性から、企業と社会事業は別物であると思い込み、実際に社会に貢献(還元)しているという事実を忘れてしまいがちである。社会事業の定義とは、実は、営利、非営利の問題ではなく、先ず、企業が社会市場に立脚しているという事実に対してどれだけ真摯に向き合えるかどうかが鍵なのである。

ー基本的なCSR評価項目

それでは、具体的な評価項目にはどのようなものが挙げられるだろうか。一般に、それらは大別して四つの項目に分類される。



よく、社会貢献活動ばかりに注目されがちになるが、実は、CSRとはそんな単純な話ではない。そうした社会貢献活動ばかりに注目が集まるのは、それは大手企業による大きな取り組みを見ているからに過ぎない。換言すれば、全ての企業が同じようなことをするというのは事実上、不可能である。要は、企業それぞれの財政、事業規模に見合った社会的経営戦略を取るということが、このCSR経営の基幹であり、その役割となる。

ーあくまで本業に関わる、若しくは沿った活動を展開する

そうしたCSR経営とは、先にも挙げた通り、社会貢献事業を推進することのみを目的としたものではない。何故なら、そうした活動に心酔するあまり、本業を停滞させてしまっては元も子もないからである。その為、CSR経営の構築は、先ずは、本業にそった形で構築するというのがセオリーとなる。例えば、「社員の働く環境を良くして、彼らのモチベーションを挙げたい」といったものもそうである。そして、それが結果として、売上にも反映されれば、その政策は、循環し、より大きな力となって社会に還元されて行く。CSRで重要なのは、自身を知り、そして、その自身のアクティビティにおける影響力、波及効果(アセスメント)を検証するということである。それを体現化したのが、正にCSRであり、決して切り売り的な社会貢献活動そのものを推奨したものではない。社会に還元したものは、あらゆる形を伴ってくる必ず返って来る。先ずは、ご自身の経営、ステークホルダーとその影響を見直す一つの契機として、CSRというものを考えてみるのも如何だろうか。

東條(2008年2月14日)

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